まほろば

ATACカンファレンス2008 その3

投稿者:マーチン  2008年12月7日 
カテゴリ:講習会メモ

ATACカンファレンス 2008 メモ (2/3)
※個人的なメモであり、発表者の公式な文章ではありません。

●肢体不自由の人のための支援技術

宮崎美和子氏 (「こころ工房」代表) 

◇よく相談される内容は
・本人がやりたいことを見つけてそれをできるようにさせてあげたい
・何をどう相談していいかわからない
・どんな可能性があるか知りたい

 本人の能力だけではなく、環境や、周りのサポート力でできることが変わる。
 些細な変化の積み重ねが必要で、劇的に変わるのは、まれなケース

◇サポートする上で注意すること
 「この子にとって今、大切なコミュニケーション、そして必要な経験は何だろう?」と考えてみる
 機器に注目しすぎるのは良くなく、人に着目した支援が必要

◇脳性まひの方の実例
 就学前からサポート
 スイッチを押すと1つのメッセージを再生する装置(ビックマック)は使える

・子供を知って整理することからはじめる
  興味がある範囲はどこなのか(モチベーションを把握)
  ⇒ 周りの人にインタビューする
  インタビューの情報を自分で確認する
  ⇒ 遊びを通して試してみる
どんなことに興味があるか
どんなことがわかりやすいか
苦手なことはどんなことか
今、持っている力でできることは
・アクティビティ(活動)の幅を広げる
・コミニュケーション活動へつなげる
  必ず1メッセージVOCAからはじめる
  VOCAを使って人に伝えると楽しい遊びができる
  (楽しさやモチベーションを持続することは必要)

◇導入の際には次のような準備をしています
・コミュニケーション能力の整理
・生活環境の把握
・目標、目的をイメージして、小さなゴール・数ヶ月先のゴールを具体的な項目で設定する
・本人に合った機器をフィッティングするために試してみる
・コミニュケーションを学ぶためのプログラムを設計する
・効果的な活用場面を設定する
・サポート内容の振り返りと見直しの手段を決める
(何がよくて上手くいったのか、何が悪かったのかを振り返る)

◇VOCAの役割
・代替手段
・コミュニケーションを学ぶ
・短いセンテンス
・音と行為を結びつけることが大切

◇子供の心に何が芽生えているかを見ることが大切
・新しい試みをするだけではなく、子供がどんな経験を得たかを見る
・自分から言いたいことがでてくるようになれば、成功

●情報収集



◆連載

◆関連記事