まほろば

商品バーコードによる音声案内 「Barcode-Talker」

投稿者:マーチン  2011年5月29日 
カテゴリ:視覚障碍者向け

 Barcode-Talker(バーコードトーカー) は、カメラやスキャナでバーコードを読み取り、データベースに登録された製品情報を読み上げてくれるソフトです。らくらくホン版とWindows版があり、Windows版ではバーコードスキャナーが必要です。視覚障碍者は、どこにバーコードがあるのかわからないので、バーコードの位置がわかるパッケージにするなどのメーカーの対応が望まれています。

●プロジェクトの概要

 この事業は経済産業省所管の財団法人である流通システム開発センターの協力を得て3年間の実施を予定しており、情報処理学会UD協創フォーラムは、この期間、視覚障碍者(利用者)と、視覚障碍者のために便利なソフトを作ってみようと考える学会員ならびにその直接の紹介を受けた方(開発者)に対し、最新のデータに無償でアクセスできる環境を提供します。

ヘルパーの方,お店の方へ
 お店の方、ヘルパーの方が、バーコードの上から透明なセロハンテープを貼って差し上げてください。それを頼りに読み取ることができます。
プログラマの方へ
 バーコードスキャナと、ビデオでデモに使われているソフトウェアのソースコードをご用意しています。このソフトウェアは著作権を放棄しますので、自由に改良してください。
商品デザイナの方へ
 バーコードの位置を工夫いただければ自力でスキャンできます。横向きのバーコードを縦にレイアウトするのにさほどお金がかからないなら、協力いただけるとうれしいです。
包装容器メーカの方へ
 印刷後のプレス工程でバーコードの周りに筋をつける方法では、限定フレーバーの発売などでも金型はこれまでどおり共通にできますから、量産時の追加コストなしにUD(ユニバーサルデザイン)にできます。
携帯機器メーカの方へ
 「バーコードらしきもの」を発見する画像処理技術があれば、ちょっとした工夫で、携帯カメラでも商品案内は充分可能です。

●紹介ビデオ

◆Barcode-Talker (1) 目が見えなくても読み取れるの?
・Windows版でバーコードリーダーを使った「商品バーコードによる音声案内」

◆Barcode-Talker (2) ハイテクだけが能じゃない
・製品によってバーコードの位置をそろえることで使いやすくなる。
・技術的に可能でも広く継続的に実施できるとは限らない。
・「手頃に」情報保障を実現していくために。

◆Barcode-Talker (3) 技術と智慧で切り抜けよう!
・2カメラ方式で、バーコードの遠近も向きも自由な高性能スキャナ
・携帯一体型の試作品
・追加コストの生じない触知可能パッケージの量産法

●らくらくホン版

http://hal.inf.shizuoka.ac.jp/tegoro/download/RakurakuPhone.html
・情報処理学会ユニバーサルデザイン協創フォーラムにより、社会福祉実験として無償で公開。
・対応機種は、らくらくホン7(F-09B)、らくらくホン6(F-10A)、らくらくホンV(F884iES)、らくらくホンプレミアム(F884i)。
・カメラをバーコードから一定の距離に保たないと読取れないので、操作には練習が必要。
・情報料はかからないが、DoCoMo の iモードのパケット料金がかかる。

●Windows版

http://hal.inf.shizuoka.ac.jp/tegoro/download/Windows.html
・情報処理学会ユニバーサルデザイン協創フォーラムにより、社会福祉実験として無償で公開。
・ハンドスキャナは協力メーカから ¥3,990 で提供。
・スキャナを商品に押しあてればいいので、らくらくホン版よりは、操作しやすい。
・バーコードリーダーをバーコードの向きに合わせる必要がある。


◆関連サイト