NVDA 2014.1jp の使い方3(テキスト)
投稿者:マーチン 2014年3月23日
カテゴリ:視覚障碍者向け::スクリーンリーダー「NVDA」
カテゴリ:視覚障碍者向け::スクリーンリーダー「NVDA」
メモ帳での読み上げ、文字入力、カナ漢字変換、クリップボード操作で使用するショートカットキーを紹介します。
●メモ帳で読み上げる
メモ帳でテキストファイルを開いた時、以下のコマンドが使えます。
デスクトップ用キー | ラップトップ用キー | 機能 |
---|---|---|
Ctrl | 同じ | 読み上げを停止する。 |
Shift | 同じ | 読み上げの一時停止と再開をする。 (JTalk、SAPI4 で再開可能) |
NVDA + 上矢印 | NVDA + L | キャレットのある行を読み上げる。 |
NVDA + 下矢印 | NVDA + A | キャレット以下を全て読み上げる。 |
●システムキャレットの移動
通常は、文字の挿入位置を示すキャレット(システムキャレット、カーソル、エディットカーソル)を矢印キーで移動すると、移動先の文字や行を読み上げます。左右の矢印で移動して読み上げる文字は、[Delete]キーを押すと削除できます。文字の挿入はキャレットの前にされるので、入力した文字は、左右の矢印で移動して読み上げた文字の前に挿入されます。
キー | 機能 |
---|---|
上矢印 | 前の行へ |
下矢印 | 次の行へ |
左矢印 | 前の文字へ |
右矢印 | 次の文字へ |
Ctrl + 上矢印 | 前の段落へ |
Ctrl + 下矢印 | 次の段落へ |
Home | 行頭へ |
End | 行末へ |
Ctrl + Home | 文頭へ |
Ctrl + End | 文末へ |
●説明モードと読みかたモード
左矢印キーや右矢印キーによる文字単位の移動と、文字単位のレビューで、文字の詳細読みを行なう「文字説明モード」は、日本語版に導入されました。
たとえば、「Nvdaでメモ帳を使う」と書かれた部分を、右矢印キーで移動すると、
説明モードでは、
デフォルトの設定では、大文字アルファベットの前には、「ピッ」というビープ音が入り、カタカナは低音で読み上げます。
たとえば、「Nvdaでメモ帳を使う」と書かれた部分を、右矢印キーで移動すると、
説明モードでは、
(ピッ)エヌ ブイ ディー エー デ メ(低音) モ(低音) チョウメンノチョウ ヲ ツカウノシ ウ
読みかたモードでは、(ピッ)エヌ ブイ ディー エー デ メ(低音) モ(低音) チョウ ヲ シ ウ
と読み上げます。デフォルトの設定では、大文字アルファベットの前には、「ピッ」というビープ音が入り、カタカナは低音で読み上げます。
デスクトップ用キー | ラップトップ用キー | 機能 |
---|---|---|
テンキー2×4回 | NVDA+ピリオド×4回 | 説明モードと読みかたモードを切り替える。 |
●文字入力の仕方
文字入力をするときは、以下のキー操作をよく使います。
キー | 機能 |
---|---|
Enter | カーソル位置に改行を挿入する。 |
Backspace | 直前の1文字を削除する。 |
Delete | 1文字を削除する。 |
●かな漢字変換の仕方
例えば、メモ帳で、「かんじ」と入力して、スペースキーを押すと、「みきのかん・ことのじ」と読み上げる。もう一度、スペースキーを押すと、「かんじのかん・かんじのじ」と読み上げる。これでよければ、Enterキーを押します。
◆文字変換時の操作
キー | 機能 |
---|---|
半角/全角 | 日本語変換のオンとオフを切り換える。 |
ひらがな | ひらがな入力モードにする。 |
Shift + ひらがな | カタカナ入力モードにする。 |
Enter | 変換候補を確定する。 |
Ctrl + 変換 | IMEメニューを開く。 |
変換 または Space | ひらがなを漢字に変換する。 |
変換 | 選択した文字を再変換する。 |
Shift + 変換 または Shift + Space | 一つ前の変換候補に戻る。 |
Enter | 変換候補を確定する。 |
Esc | 入力文字や変換を取り消す。 |
◆かな漢字変換確定前の操作
キー | 機能 |
---|---|
F6 または Ctrl + U | 変換中の文字を全角ひらがな にする。 |
F7 または Ctrl + I | 変換中の文字を全角カタカナ にする。 |
F8 または Ctrl + O | 変換中の文字を半角 にする。 |
F9 または Ctrl + P | 変換中の文字を全角英数 にする。 |
F10 または Ctrl + T | 変換中の文字を半角英数 にする。 |
●クリップボードにコピー
◆方法1
最初に、コピーしたい文字列の先頭にレビューカーソルを移動して、NVDA+F9 を押し、開始位置を覚えさせます。次に、コピーしたい文字列の最後にレビューカーソルを移動し、NVDA+F10を押すと、選択した文字列がクリップボードにコピーされます。キー | 機能 |
---|---|
NVDA + F9 | レビューカーソルを選択開始位置とする。 |
NVDA + F10 | 選択開始位置からレビューカーソルの文字列をクリップボードにコピーする。 |
NVDA + C | クリップボード内のテキストを読み上げる。 |
◆方法2
Windows のテキスト選択コマンドを使って、クリップボードへのコピーをすることもできます。デスクトップ用キー | ラップトップ用キー | 機能 |
---|---|---|
Shift + 左矢印 | 同じ | 前の文字を選択する。 |
Shift + 右矢印 | 同じ | 次の文字を選択する。 |
Shift + 上矢印 | 同じ | 前の行を選択する。 |
Shift + 下矢印 | 同じ | 次の行を選択する。 |
Shift + Home | 同じ | 行頭まで選択する。 |
Shift + End | 同じ | 行末まで選択する。 |
Shift + Ctrl + Home | 同じ | 文章の先頭まで選択する。 |
Shift + Ctrl + End | 同じ | 文末まで選択する。 |
NVDA + Shift + 上矢印 | NVDA + Shift + S | 選択中テキストを読み上げる。 |
Ctrl + A | 同じ | すべてを選択する。 |
Ctrl + C | 同じ | 選択したテキストをクリップボードにコピーする。 |
Ctrl + X | 同じ | 選択したテキストを切り取る。 |
Ctrl + V | 同じ | クリップボードの内容をカーソル位置に貼り付ける。 |
◆連載
【まほろば】NVDA 2014.1jp の使い方1(基本操作)
【まほろば】NVDA 2014.1jp の使い方2(設定)
【まほろば】NVDA 2014.1jp の使い方3(テキスト)
【まほろば】NVDA 2014.1jp の使い方4(ウェブブラウザ)
【まほろば】NVDA 2014.1jp の使い方5(レビューカーソルで読み上げ)
【まほろば】NVDA 2014.1jp の使い方6(オブジェクトの読み上げ)
【まほろば】NVDA 2014.1jp の使い方2(設定)
【まほろば】NVDA 2014.1jp の使い方3(テキスト)
【まほろば】NVDA 2014.1jp の使い方4(ウェブブラウザ)
【まほろば】NVDA 2014.1jp の使い方5(レビューカーソルで読み上げ)
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【まほろば】NVDA 2014.1jp 導入ガイド1(概要とリンク集)
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【まほろば】NVDA 2014.1jp 導入ガイド3(初期設定)
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【まほろば】NVDA 2014.1jp 導入ガイド5 (機能拡張ソフト)
【まほろば】NVDA HARUKA用 追加辞書 (2014/03/08版)
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