まほろば

Groveコネクタのデュアルスイッチユニット その1

投稿者:マーチン  2020年5月5日 
カテゴリ:障碍者全般::micro:bit

 Groveシールドを使ったmicro:bit で使うために、Groveコネクタで2個のスイッチが使えるユニットを作ってみました。両手で持って親指で押すことのできるサイズ感です。市販品に「M5Stack用デュアルボタンユニット」がありますが、サイズが小さいのと、ボタンの操作荷重が重かったので、自作することにしました。
 2020/5/19 プログラム3を追加しました。


●応用例

 P2に挿したGROVEケーブルを、デュアルスイッチユニットに差し替え、P0 と P1には、リレーユニットを接続します。
 リレーユニットの先には、スイッチ部をオーディオジャックに改造したおもちゃを接続します。
 micro:bit を使って、2つの条件で、LEDより明るく光ることと、音声の再生をすることができる一例です。

●市販品 デュアルボタンユニット


●購入品


●製作方法

(1)9I~16I、17I~22I、14J~14-、15I~15+ をスズメッキ線でつなぐ。16J~16-、17J~17- に10kΩの抵抗をはんだ付けする。

(2)スイッチの裏側の出っ張りを削り落とす(右側)。

(3)GROVEコネクター をはんだ付けする。
 スイッチの足の位置の穴を、四ツ目キリで少し大きくしてから、スイッチを挿し、はんだ付けする。


(4)ケースに穴をあける。四角い穴をきれいに開けるのは、結構難しい。

(5)基板の裏側に、1mm厚の両面テープを2重に貼り、ケースの内側から固定する。


●プログラム1

・左ボタンを押すと、P2のデジタル入力が1になる。
・右ボタンを押すと、P16のデジタル入力が1になる。
・50msだけ待って、両方のボタンが押されていたら ×マークを表示する。
・左ボタンが押されていたら ハートマークを表示し、P0ポートを 1にする。
・右ボタンが押されていたら 四角マークを表示し、P1ポートを 1にする。

※初級者向けの最も簡単なアルゴリズムなので、ボタンを素早く押すと取りこぼしをします。




 一番下の [ダウンロード] をクリックすると、プログラムをダウンロードできます。

●プログラム2

◆スイッチの監視部分
 ボタンの素早い操作にも対応できるように、バックグラウンドで常にスイッチのIOを監視して、LOWからHIGHになったら変数 スイッチ1、スイッチ2の値をセットする。


◆メインループ
 プログラム1ではIOポートの値で判断しているところを、バックグラウンドで設定された変数で判断するように変更。



◆全プログラム
 一番下の [ダウンロード] をクリックすると、プログラムをダウンロードできます。

●メモ

 プログラム2のバックグラウンドでスイッチを監視する代わりに、[高度なブロック] [入出力端子] [その他] にある、端子のLOW/HIGHのイベント処理を試してみましたが、チャタリングによる2重カウントが発生したため、採用しませんでした。




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