まほろば

スイッチ製作3 (4ボタン用と足操作用)

投稿者:マーチン  2018年7月7日 
カテゴリ:障碍者全般::iPhone/iPad

 改造BlueToothキーボードを使い、4つのボタンが並んだスイッチコントローラを製作しました。もちろん、改造BlueToothキーボードではなく、中身を「なんでもワイヤレス」や「できiPad2。」や「変わる君」のような他のスイッチインターフェースと入れ替えて使うこともできます。最初の依頼は「左足だけでiPadを操作する」ことでしたので、それに適したスイッチコントローラも製作しました。


●4ボタンスイッチ

 一般的に使える押しボタンを並べたタイプで、改造BlueToothキーボードがちょうど収まるサイズの食品容器に入れました。ボタンの色配置やボタンの割り当ては、簡単に変更できます。

◆購入品
メーカー品目金額
ナカヤ【楽天】食品用シール容器 しっかりパック X 2.6L
(Seria でも買えます)
108円
三和電子【マルツオンライン】押しボタンスイッチ 30mm 4個852円
【マルツオンライン】3.5φモノラルプラグ 4個320円
カーボン調シート (Seria)108円
【マルツオンライン】塩化ビニル被覆平行電線 150cmぐらい約60円
【Amazon】熱収縮チューブ 580ピースセット
M2ねじ+座金 2組
合計1,448円+α


◆工具
 プラスティック板に直径30mm の穴をあけるのに、「ステップドリル」を使いました。
【Amazon】YIGIZA ステップドリル チタンコーティング 3本セット GW-034


●製作手順

(1)穴あけの前に、ガムテープを貼って、穴の位置をけがきする。保管容器に4つの直径30mmの穴と、スライドスイッチ用の穴をあける。


(2)約30cm の電線の両端に押しボタンと3.5φモノラルプラグをつけたものを、4組作る。プラグには、スイッチと同じ色(白は、白い紙+透明のチューブ)の熱収縮チューブで区別しやすいようにした。

(3)カーボン調シートを、容器の底の大きさに切り、剥離紙をはがして貼り付け、スイッチの穴の部分を切り抜く。
(4)押しボタンをはめ込み、機能と配置を考えて、キーボードのモノラルプラグに、ジャックを差し込む。

(5)スライドスイッチは左右に2つの穴をあけ、M2ねじで固定する。キーボードのスイッチは、常にONにしておくと、このスライドスイッチでON/OFFの切り替えができる。


●追加工 (2018.7.7 追記)

 コントローラーに iPad を立てかけられるように追加工をしました。
(1)カーテンのふさ掛けフックと、M3の超低頭ネジ を購入。

(2)フックの上下をカットして、2つの穴をあける(左:加工後、右:加工前)。

(3)コントローラの背面に穴をあけてネジと両面テープで、iPad を縦置きにも横置きにもできる間隔に固定をする。

●使用例

 製作した4ボタンスイッチを使って、アプリ「ドロップトーク」を操作してみました。キーボードを「英語」に切り替えることなく使用できます。

●足操作2ボタン

 左足の親指で踏むことで1つ目のボタンが、横にスライドすることで2つ目のボタンが押せるようにしました。

【Amazon】パナソニック電工 チャイム用小型押釦 防雨形 EG121 300円

 玄関に付けるインターフォンのチャイムに使うスイッチを2個使いました。動作力は 約160gf (三和電子の押しボタンスイッチの動作力は 約 50gf )。足で操作するなら、このぐらい少し重い方がよさそうです。



◆連載

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